鎌倉切通し散策ラスト
鎌倉切通し巡りのラスト、朝夷奈切通しに行ってきました。来週の予定だったけど、この後雨が続くと歩きにくくなるので、仕事に余裕があって天気のいいうちにと。梅の時期に行くことも考えてたけど、花粉がきつい頃だったし、大河ドラマがもう少し進んでからと思ったのでした(そしたら展開の重さにやられそうになった…)。
まずは舵屋というお店でサーモン三色丼。今シーズンは、相模湾でしらすが全然取れてないらしく、冷凍を使わないこの店では生しらすは無しでした。他の店で「生しらすあります」と出ていたところもあったから、食べたかったと言えばそうだけど、この店のこだわりも良いです。

バスで十二所神社の停留所まで行って、旧道に入っていきます。小川が脇を流れる道。暑さが心配だったけど、山の中の木陰で水辺なので心地よかったです。

右は十二所果樹園、左が朝夷奈切通し。梅の名所という果樹園方向の道は結構な上りに見えました。

ここで地図を見て、あれ?大刀洗水を見落とした?と少し戻りました。梶原景時が上総介を切った大刀を洗ったという水…。うう、ドラマでものすごくショックだったところ…。

気を取り直して、切通しの看板のすぐそばの、三郎の滝。この切通しを一夜で切り開いたと言われる朝比奈三郎にちなんだ名前です。実際には北条泰時の監督下で工事が行われたらしいですが。

ここから切通しを上っていきます。

道の真ん中を水が流れる階段状の坂で、ぬかるむところもありました。雨の直後には来ない方がいいですね。傾斜としては、もろに階段だった大仏切通しや名越切通しより楽。 逆ルートで歩くほうがいいという記事も見たけど、これを下るほうがすべりそうで嫌だな。


大切通しの摩崖仏。それほど古い時代のものではないという記事をどこかで見たような。

石碑に「神奈川縣」「横濱」とあったのでここから横浜市なのでしょう。

下りになって熊野神社へ行く道との分岐点。右端に緑のフェンスが見えるのが、昨年末まで台風被害のために通行止めにしていた名残りです。

熊野神社。石段を頑張って上りました…。

拝殿があって、さらに石段を上ったら本殿がありました。ウグイスなどの声だけが響く静かな場所。この木をはじめ、名木に指定された木がいくつかありました。

上から見下ろすとこんなふう。石段を下りていく途中に…

ヘビがいました~!どいてくれないので困って、柵の切れ目まで少し上って反対側に行って避けたら、するすると去っていきました。

このきれいな色の虫を何度も見かけました。ハンミョウなんですね。別名ミチシルベというとおり、道案内してくれるように前へ前へと飛んでいきました。
ヒヨドリ大の茶色い鳥のつがいも見たのだけど、シメだったのかなあ。

元の道に戻ると、横浜市側の道は乾いていて歩きやすかったです。土嚢が敷き詰められているのは、台風被害からの修復なんでしょうね。

小切通し。

現実に引き戻される、横浜横須賀道路が上を通ります。コロボックルの国の危機を招いた道路がこれだと思う。

道祖神が並んでいました。

そのすぐ先で切通しは終わりです。

住宅地からバス通りに出て少し歩くと、上総介の石塔(墓ともいわれている)がありました。

次のバス停のところには、鼻欠地蔵という大きな摩崖仏がありました。鼻欠というか顔が欠けているような?
ここから金沢八景駅に出るか、大船駅行きのバスもあるようなのでそれもいいかもと少し思ったけれど、結局鎌倉駅に戻るバスに乗りました。日なたのベンチでバスを待ってる時が一番暑かった~。バス道路もカーブだらけの結構な山越え道で、その左手の林の中を歩いたんだなあと実感できてよかったです。

鎌倉駅の西側の御成通りの和カフェで抹茶ティラミスとコーヒーで休憩。オーダーが忘れられたみたいでずいぶん待たされたけど、ゆっくり休めたから無問題。

御成通りには以前いろんな武将の名前の幟が掲げられててわが地元の渋谷重国のもあったようなのだけど、今は大河ドラマの北条義時ばかりでした。

大河ドラマの紀行で紹介された影響もあるのか、平日の山道なのに全部で十数人ぐらいすれ違ったり追い抜いたりしました。駅前や小町通りなどは修学旅行や遠足も含めて平日なのにそこそこの人出で、週末はどれほど混んでいることか。切通し巡りはこれで完了したので、今後は状況を見ながら混んでなくて行きたいところに行けたらいいなと思います。この日は全部で15000歩でした。
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コメント
素晴らしい散策、お疲れさまでした。
写真もステキで、殆ど人がいなかったのかと思いきや、大河ドラマの影響は大きいですね。
私も上総介の、あの回はククク…でした。でも盛り上がりましたよね。
生シラス残念でした。
投稿: naru | 2022年5月13日 (金) 19時02分
>naruさん
やっぱり大河ドラマの影響はさすがですね。紅葉の時でも切通しではあまり人に会わなかったのに。
ドラマは人物像をくっきりさせるので、今後鎌倉に行ったらいろいろ想像できそうです。
投稿: Titmouse | 2022年5月13日 (金) 21時14分